家を建てられる年収っていくらが妥当？コストダウンのコツも紹介

夢のマイホームを将来建てたいという方は、多いのではないでしょうか。しかし、どれくらいの年収があれば家を建てられるのか具体的にはよく知らないという方もいるでしょう。今回は家を建てるにはどれくらいの年収が必要なのか、また家を建てるのにコストダウンしながら建てる賢い方法についてご紹介します。

家を建てるための年収基準と住宅ローン

家を建てようと思ったら、どれくらいの年収が必要なのでしょうか。また、世の中の人はどれくらいの住宅ローンを組んでいるのでしょうか。目安について解説していきます。

家を建てられる年収はどれくらい？

住宅金融支援機構の「2021年度フラット35利用者調査」によると注文住宅を購入している方の世帯年収は平均で600万円台となっています。平均は600万円台となっていますが、全体の割合でみると400万円台から600万円台の世帯が４割ほどとなっています。

世帯年収が400万円以下でも家を建てている世帯もいます。そのため、家を建てている半数以上が年収600万円以下という結果になっており、思ったより年収が高くなくても家を建てていることがわかるでしょう。年収が低いから家は建てられないなと思っている方でも年収400万円程度あれば、資金計画をしっかりたてれば家を建てられるでしょう。

どれくらいの資金が必要なのか

400万円ほどの年収の世帯であれば家を建てていることがわかりましたが、家を建てるには実際どれくらいの費用が必要なのでしょうか。「2021年度フラット35利用者調査」によると注文住宅の場合、全国平均でおよそ3,600万円、土地付き注文住宅の場合およそ4,500百万円かかっています。

そのなかで、住宅ローンの融資額が80%から85%に収まっている場合が多いですが、融資額以外に頭金を準備しているからです。しかし、近年は頭金がなくても住宅ローン100%で家を建てる方もいるので、世帯の貯蓄、年収、ライフスタイルなどによって頭金を多く出すのか、基本住宅ローンでまかなうのかは異なります。自分たち家族に合った方法で返済計画をたてましょう。

住宅購入のための資金計画とコスト削減のコツ

世帯年収400万円程度あれば住宅ローンを組んで住宅を購入できるようですが、収入が減る、車の購入、介護や進学などで今後お金がかかることもあるでしょう。住宅ローンを組んでもストレスなく生活していけるよう無理のない資金計画をたてることと、家を建てる際のコスト削減が必要です。

余裕を持った資金計画をたてる

家を建てようと思ったらどれくらい頭金を用意できるのか、無理のない金額で住宅ローンを組めるのか事前に資金計画をたてることが大切です。頭金を多く用意できれば住宅ローンの返済額は減りますが、頭金を出しすぎると日々の生活分のお金、生活予備費、学費、けがや介護などの支払いに困ることになるため、ある程度のお金は残しておきましょう。

また家の建築費用は住宅ローンを利用できますが、家を購入する際の手数料や印紙代、登記費用などの諸費用は事前に払わなければいけないためそれらの費用が払えるお金も残しておきましょう。

年収に見合った家を建てる

住宅ローンを活用すればある程度の年収があれば家を建てられますが、年収に見合わない高価な家を建ててしまうと住宅ローンの返済に苦しむことになるかもしれません。そのため、年収に見合った家を建てるのがおすすめです。まず、家を建てるのにコスト削減するコツは建築費用を抑えることです。

間仕切りが多い家や複雑なつくりをしている家は建材が多く必要なのでその分建築費用がかかります。コストカットしつつ家を建てたいのであればシンプルな形の家、間仕切りの少ない間取りの家を建てることでコストカットにつながるでしょう。また、安い価格帯で家を建てられるローコスト住宅を取り扱っているハウスメーカー、工務店で家を建てるのもおすすめです。

補助金制度と減税制度を活用してマイホームを手に入れよう

家を購入する際は、補助金や減税制度を活用できます。大きな恩恵を受けられることもあるため、家を建てる前に確認しておきましょう。

補助金を活用しよう

補助金は条件や期限などがあるので内容をしっかり確認しましょう。2024年時点ではこどもみらい住宅支援事業、地域型住宅グリーン化事業などの補助金を活用できる場合があります。家を建てる本人が利用できるもの、建設会社が利用できるものなどがあるので建設会社やファイナンシャルプランナーに事前に確認しておくのがおすすめです。

減税制度を活用しよう

新築の家を建てる場合、住宅ローン控除が最大で13年控除されます。長期優良住宅、省エネ住宅など性能の高い家を建てることで補助金や控除が受けられる場合が多いため、ある程度建築費用はかかりますが条件を満たすような家づくりをすることも考えてもよいでしょう。

まとめ

夢のマイホームをいつか建てたいと思う方は多いでしょう。しかし子どもがうまれる、転職、介護、車の購入など生活していく家でさまざまなお金がかかるため自分では家を建てるのは難しいと感じている方もいるかもしれません。しかし、実際は400万円から600万円程度の年収があれば家を建てている世帯が多いため、資金計画をしっかりたて、補助金や減税制度などを調べておけば家は建てられるといえるでしょう。無理のない返済計画をたてる、補助金や減税制度について確認するには建築会社やファイナンシャルプランナーなどに相談するのがおすすめです。