ZEH（ゼッチ）住宅とは？仕組みとメリット・デメリットを簡単に解説

本記事では、ZEH住宅について、そして仕組みとメリット・デメリットを簡単に解説します。エコで低コストな家が建てられれば、誰もが家を建てたいと思うでしょう。ZEH住宅は、補助金が出るためコストを抑えて家づくりができます。本記事では、ZEH住宅について詳しく解説します。

ZEH住宅とは

これからの時代、家づくりをおこなうのであれば地球にやさしく省エネ設計の家を建てることが理想的でしょう。地球にやさしくエコな暮らしが実現できる、ZEH住宅について紹介します。

ZEH住宅とはエネルギー消費量0を目指した家

ZEH住宅とは、使うエネルギーを減らしながら、エネルギーを作り出す家を指します。このため、年間エネルギー消費量を0に目指した家づくりを可能としました。たとえば、高い断熱性やエアコンの使用料をできるだけ減らすこと、太陽光発電でエネルギーを作り出せる家です。

ZEH住宅の基準とは

ZEH住宅の家は、基準を満たしていれば補助金を利用することも可能です。ただ、補助金を利用するには基準があり、基準を満たしていなければ補助金対象外となります。

補助金対象として、強化外皮基準を満たすこと・再生可能エネルギー等を除く基準一次エネルギー消費量が、20％以上削減されていること・再生可能エネルギーが導入されていること・1〜3により基準一次エネルギー消費量から100%削減されていることが基準となります。少し難しく感じますが、簡単に言うとエネルギーをなるべく使わない・効率よく使う・つくる・工夫してエネルギー収支を0にすることです。

ZEH住宅の補助金制度

ZEH住宅の補助金は、条件を満たしていれば補助金をうまく活用できるでしょう。ZEH住宅の補助金制度について紹介します。

ZEH住宅の補助金制度は5つに区分されている

ZEH住宅の補助金制度は、対象住宅によって補助金の区分が変わります。たとえば、国土交通省が行政機関となる補助金には、こどもエコすまい支援事業・地域型住宅グリーン化事業があります。

また、環境省が行政機関とする補助金には、戸建住宅ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス（ZEH） 化等支援事業があります。ほかにも、経済産業省が行政機関となる補助金には、次世代ZEH+実証事業・次世代HEMS実証事業があり、補助金の金額や内容も変わるでしょう。

こどもエコすまい支援事業・地域型住宅グリーン化事業

こどもエコすまい支援事業は、注文・新築分譲のZEH住宅で 建築されており、ZEH住宅の定義を満たすことが条件となります。また、地域型住宅グリーン化事業では、中小工務店などによる木造のZEH住宅で建築されており、ZEH住宅の定義を満たすことが条件となるでしょう。

戸建住宅ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス（ZEH） 化等支援事業・次世代ZEH+実証事業

戸建住宅ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス（ZEH） 化等支援事業では、主な条件としてZEHビルダー／プランナーが設計・建築・改修・販売する住宅であること・強化外皮基準を満たすことなどがあげられます。また、次世代ZEH+実証事業については、ZEH＋の要件を満たすこと・高度エネルギーマネジメントを選択することなどがあげられるため事前にハウスメーカーに相談しましょう。

ZEH住宅の申請方法と注意点

ZEH住宅として、補助金を利用するためには申請方法があります。申請方法と注意点について紹介します。

ZEH住宅の申請方法

ZEH住宅の申請方法は、大まかにハウスメーカーの選定・設計・補助金の申請・補助金の審査・着工・事業完了・補助金の実績報告書を提出・入金という流れになります。補助金は、建物の着工をおこなう前にする必要があるため注意しましょう。ただ、素人が申請をおこなうと非常に難しいため、一般的には指定されたハウスメーカーにお願いすることをおすすめします。

ZEH住宅のデメリットをメリットに変える方法

ZEH住宅は、デメリットも存在するため、家づくりをおこなう前にしっかりと内容を知っておくことをおすすめします。ZEH住宅は、一般的な住宅と比較すると、建築コストが掛かるデメリットがあります。ただ、月々のランニングコストを考えた場合、省エネ設計であるため一般的な住宅よりコストを抑えられるメリットがあります。

機能を十分に生かせるか考える

ZEH住宅は、高性能な家ですが、機能を十分に生かせなければ高い建築コストと見合わない場合が出てくるでしょう。たとえば、太陽光発電を屋根に設置しても、雪が多い地域であれば冬に屋根雪が積もり機能しない場合があります。地域によって、ZEH住宅の機能を十分に生かせるかどうか、建築をおこなう前にしっかりとハウスメーカーに相談しながら検討するように注意しましょう。

まとめ

本記事では、ZEH住宅についてそして、仕組みとメリット・デメリットを簡単に解説しました。地球温暖化対策としても注目されている、ZEH住宅はこれからの未来に向けて需要の高い建築方法になるでしょう。また、国ではこうした家づくりに関して、補助金を出し多くの方がZEH住宅を建築するようすすめています。ただ、住む地域によってはZEH住宅がデメリットとなる場合もあるため、事前にしっかり確認しましょう。本記事が、ZEH住宅に関して詳しく知りたい方の参考になれば幸いです。